整形外科患者の術後管理〜入院編〜


Q. 手術の後はどのようなケアーを行っていますか?


骨折やTPLO、CBLOなどの骨切り術を受けた患者さんの術後ケアについてご紹介致します。術後、鎮痛剤(フェンタニールパッチ、トラマドール、ガバペン)などの投与を行います。

 

 

入院編

通常の入院は1週間の予定です。その間は絶対安静、基本的に入院を行い、手術部位のケアを1日2〜3回行います。

レーザー照射


超音波


ホットパック


アイシング



ギプス固定


ROM


退院編〜手術1週間後〜2週間

 手術から1週間後、順調であれば退院します。絶対安静でお過ごしください。通常、サークルなどで生活していただきます。傷口を縫合してある糸を舐めて外さないように、エリザベス・カラーを着用します。バンテージなどは巻かないで下さい。鎮痛剤やサプリメントなどの投与を継続します。

再診〜手術2週間後〜4週間

 手術から2週間目です。傷口が問題なければ抜糸を行います。エリザベス・カラーがはずれます。レーザー照射、水中トレッドミルなどをはじめます。まだ体重をかけられない事もあります。ここから、術後4週間目までは室内のみでの生活をしていただきます。

ジャンプ禁止、ボール遊び禁止、フットボール禁止です。

基本的に運動制限で生活させて下さい。まだ患部に痛みがあるでしたら、鎮痛剤を継続投与します。サプリメントなども継続します。

術後4週間目〜術後8週間

 術後4週間目でX線を撮影します。インプラントの状況や骨の治り方を確認します。

4週目〜毎週レーザー照射、水中トレッドミルを継続します。

この時点で、負重が徐々にかけられるようになります。1回あたり、10〜15分間のお散歩はかまいません。ただし、リードを必ず短く持って、犬の突発的な行動を制御できるように注意して下さい。


術後8週〜12週間

 術後8週目でX線を撮影します。インプラントの状態、骨の癒合状況を確認します。通常であれば、ほとんどの場合、癒合が確認できます。レーザー照射や水中トレッドミルを継続します。

術後12週間以降

 12週目のX線での最終確認です。インプラントの確認、関節炎の進行状況、骨折の治り具合や骨への荷重遮断の発生の有無を確認します。特別な問題なければ、お散歩や運動など通常の生活に戻して構いません。しかし、前十字靭帯断裂を発症した犬の約50%が1年以内に反対側を損傷すると言われています。また、2年以内に80%に発症率が上昇すると言われています。もし、肥満傾向であれば減量をおすすめします。サプリメント、食事療法も関節疾患には機能回復に有効な場合もあります。