骨折

橈骨固定術


橈骨固定術:トイ・プードルやポメラニアンなどのトイ犬種の骨は大変華奢で、ソファーなどからジャンプするなど、比較的軽度の外力においても簡単に骨折しやすいのが特徴です。(統計では生後1歳前後が多い)我々は、小型犬の橈骨の3DCTデータより抽出したCADモデルのFEM解析を行い犬が骨折を起こしやすい領域を解明し、より縦弾数係数(ヤング率)の低い適切なインプランーションを採用することで、ストレスシールディングの予防に役立てています。また、インプラントを埋入した状態で応力解析を行い、インプラントに過剰な応力集中の発生などがないか確認しています。

 また術後には1〜2週間程、外固定を併用することで、整復状態の初期固定強度を担保し、インプラントの破綻のリスクを軽減します。(ステンレスとは異なり、ヤング率の低いチタンでは必須)

 小動物整形外科領域では自己管理のできない動物を扱うため、このバランスは大変重要な事であり、骨折に用いるインプラントの強すぎる整復強度(素材も含めて)のために、長期的には骨への荷重遮断により骨の萎縮を起こすことが知られており、臨床的に問題になることが知られています。

 当施設ではヒトと同様に生体(組織)親和性の高い純チタン、チタン合金システムを採用することで小型犬にとって良好な骨癒合を達成することを目指しています。また、チタンの素材の特性により、特別な理由がない限りインプラントの抜去を行っておりません。そのため、インプラント抜去後の再骨折(リフラクチャー)のリスクも少なくなります。

 ※状況により抜去を行う場合もございます。デメリットにはチタン製インプラント自体が、ステンレスなどの素材に比較し、高価であるということが挙げられます。

 

 


癒合不全(ブロック状自家腸骨翼移植術)


 当院では、トイ犬種の橈骨整復後の癒合不全例に対しては、ブロック状自家腸骨翼移植術による骨再建術を実施し良好な治療成績を得ています。






変形矯正


上腕骨骨折

上腕骨遠位関節内骨折 type-C





肘頭骨切りアプローチ:チタン合金ワイアー、ラグスクリュー圧迫固定、プレーティング

猫 大腿骨遠位骨折


猫 大腿骨近位骨頚部骨折

猫 上腕骨骨折