ダクタリ会

症例

肩関節内方脱臼に対する肩関節固定術

トイ・プードルさんが室内で転倒してしまい肩関節を脱臼してしまい足を使えなくなっているので、外科的な対応をして欲しいと主治医から連絡がありました。脱臼に対し、人工靭帯による縫合術、切除関節形成術、関節固定術などが選択されます。特に関節固定術を選択した場合は、トイ犬種の肩甲骨は非常に薄いので、なるべく骨を温存した状態で固定術を行うことが望まれます。今回、犬の股関節全置換術用のミニサイズの寛骨臼リーマーを用いて、肩甲骨側の関節面を球状になるように軟骨面の切削を行いました。また上腕骨側は超音波骨メスを用いて、骨頭の軟骨面の搔爬術を行い、海綿骨を露出させました。これにより骨の接触面積の増大が得られ、従来のパラレルカットよりも早期の骨癒合のが期待できます。固定には肩関節が105°になるようにチタン製のワイアー、リコンストラクションプレートが使用されました。また、関節固定部位には自家海綿骨移植と自家多血小板フィブリンを埋入する事で、さらなる骨治癒促進が期待されます。しかし、完全に癒合が得られるまでしばらくは安静が必要です。

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