症例

脳腫瘍:開頭術による摘出〜放射線照射

症例:8歳齢・トイ・プードル

来院理由:全般性てんかん発作(けいれん)
当センターにて頭部MRI検査を実施し、右前頭葉領域に周囲の血管源生浮腫を伴う腫瘤性病変を認めた。抗てんかん薬とステロイド製剤の投与を行いつつ3週間後に再度MRI撮影を行い腫瘤性病変の拡大が認められたため、病変は脳腫瘍(特に髄膜腫を疑う)であると判断しそのまま摘出手術を実施。

経前頭洞開頭術でアプローチ、手術用顕微鏡を用いたマイクロサージェリーで腫瘍を摘出。術中MRI検査で腫瘍の大部分を摘出したことを確認した後、髄膜腫が疑われていたため可能な範囲での硬膜切除・焼烙処置を実施。硬膜欠損部は人工硬膜(Goretex EPTFEパッチ)で補填し、欠損部補填と抗菌作用を期待してその上に多血小板フィブリン(PRF)を当て、閉創。麻酔/手術時間は約11時間に及んだものの、術後全身麻酔からの覚醒はスムーズで30分後には自力で起立歩行が可能であった。また、翌朝には自力食欲あり。病理検査の結果は髄膜を発生母地とする『顆粒細胞腫』であった。

術後40日目から残存していると思われる腫瘍に対し放射線照射(当センターのオルソボルテージ放射線発生装置、総線量44Gy・11回分割)を実施した。

現在術後3ヶ月になるがてんかん発作の再発もなく元気に過ごしている。

※当センターでは脳腫瘍の治療を外科手術・化学療法・放射線照射まで完結することができます。

脳神経科担当 大竹大賀

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