症例

MLO 多小葉性骨腫瘍

6歳のワンちゃんの頭部にシコリが出来ており、様子を見ていたが急速に増大傾向にあるためCT検査及び手術が必要であればして欲しいとの連絡がありました。
CTではMLOに特徴的なポップコーン様病変が確認されました。側頭筋を切開し、腫瘤にアプローチしました。外後頭隆起の骨融解が最も強く、周囲の頭蓋骨を
超音波骨メスなどにより切除を行いました。腫瘤の底部の骨は除去し、一部開頭しました。頭蓋欠損部にはチタンメッシュで被覆し、スクリューで固定しました。
病理組織学的評価では多小葉性骨腫瘍 Multilobular tumor of boneと診断されました。
一般的に、多小葉性骨腫瘍は通常比較的ゆっくりと成長する腫瘍ですが、局部侵襲性が高く、病期の後期にはより悪性の骨肉腫や軟骨肉腫に形質転換することがあります。骨肉腫や軟骨肉腫に形質転換した腫瘍では転移の可能性が高まります。腫瘍の好発部位が頭蓋骨であるため完全外科切除はしばしば困難な腫瘍となります。多小葉性骨腫瘍の再発率は約50%であり、注意深い経過観察ならびに治療方針の検討をしなくてはなりません。

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