MPL G4に対するPGR #15+TTT














トイ・プードル(元保護犬)の膝蓋骨内方脱臼G4に対してPGR(人工滑車置換術)とTTT(脛骨粗面外側移行術)で対応いたしました。
エックス線で膝関節を評価すると大腿骨内に髄内釘と締結ワイヤーが埋入してありました。過去に骨折を生じていたようです。膝蓋骨内方脱臼との関連性は不明ですが、大腿骨遠位に全く滑車が形成されておらず、また顕著な骨関節症が生じていました。このような患者さんでは大腿骨に深く滑車を造溝しても除痛効果はほとんど期待できません。自骨軟骨を温存できない場合は人工滑車置換術が選択となります。ベースプレートと大腿骨がオッセオ・インテグレーションを起こすまでは安静が必要です。リハビリも頑張りましょう。