ダクタリ会

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シドニー研修

傷や病気で失われた股関節の関節機能を人工関節で再建する技術習得のため、シドニーにあるAnimal Referral Hospitalで整形外科のトレーニングを受けてきた。現在、動物医療において猫や小型犬では”大腿骨頭頸部切除術で治療した事”とされている。この現状に対して”より良い機能回復”を目指すためには人工関節で置換するしかない。人では当たり前のことだが、これを小さな動物に水平展開する事は非常に難しい。また残念ながら、日本でこの技術を習得することは出来ない。


ARHのスタッフは獣医師40名以上、看護師100名以上が在籍、24時間365日 救急と専門医療を担うシドニーで2番目に規模が大きい。今回はCOVID-19の影響で約3年ぶりの海外研修となった。ワクチン証明、アプリでのVisaの申請、抗原検査、PCR検査など非常に面倒であった。困難な場面もあったが、無事に到着し参加することができた。



レベルの高い技術と欧州メーカーのクラフトマンシップには驚かされる。

術後のX線を2名の先生に評価をしていただき、無事に合格。日本では自分の施術例を第3者に評価してもらう場面も少ないため、エキスパートからの視点は新鮮でありとても勉強になった。


日本トキは絶滅したが、シドニーでは街中のゴミを漁るトキが増えて問題になっているそう。
を怖がらないので近くで見ることができたが、とても不気味な鳥だった。

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