公立小学校における動物介在活動(Animal Assisted Activity)
町田市獣医師会では定期的に市内の小学校に家庭犬を連れて訪問し、ふれあい犬活動を行っている。子供たちに
命の大切さを教えるためには”ニワトリやウサギ”の効果については大きな疑問が残る。先日、アイアハイオの国際
会議でモルモットを上から掴んで持ち上げるという行為を中止させたところ、モルモットの行動に変化が見られ、
自ら巣箱から出てくるようなフレンドリーな行動を示すようになったと報告があった。モルモットにとっては行動
学上、人の手で掴む=大型の鳥類に捕食されるということを彷彿させるようだ。小学校のウサギにとっても同じこ
とが言えるかもしれない。ウサギ小屋で子供たちから逃げ回るウサギ。。。。
つまり、普段から一般家庭で家族の一員として愛情たっぷりに可愛がられている動物でなければ、まず良いオーラ
は出ない。アニマルウェルフェアの観点から見た飼育方法、管理方法が望まれる。また、近年の気候変動、教員へ
の業務負担、働き方改革など。校庭の片隅の目立たないところで動物を飼わせること自体、今の時代にマッチして
いない。東京に大地震のような大規模災害が起これば小学校の動物も被災するだろう。再びCOVID-19のようなパ
ンデミックが起こるかもしれない。災害時に小学校の動物は?避難させるプロトコールさえ定まっていないのが現
状だ。日本のような環境で小学校で動物を飼育する国は私の知る限り聞いたことがない。
先日、町田市獣医師会がメディアに取材を受けた。
https://www.townnews.co.jp/0304/2025/02/27/774113.html
小学校側からの要望も多く、今後、町田市獣医師会への活動支援を期待したい。
町田市獣医師会のAAAメンバー
AAA活動中の様子
当院のスタッフのゴールデンレトリバーのホタル
ALL HEART ARCのStaffとTherapy Dog