ドキシサイクリンによる食道炎〜食道狭窄
猫さんが発熱などの症状から猫カゼと診断され、ドキシサイクリンという抗生物質を動物病院で処方された様です。幸いその後、発熱は改善したとのこと。しかしながら食後すぐに頻繁に吐出するようになったとのことで救急病院を受診したようです。バリウム検査で食道に問題が生じている可能性を指摘されました。その後、当院に内視鏡で精査の依頼がありました。内視鏡で確認すると食道狭窄が確認され固形物の通過障害が確認されました。内視鏡下バルーン拡張術で狭窄部位を拡張させ、プレドニゾロンとスクラルファートでケアを行います。一度の拡張術で改善しない場合もあるので数回拡張術を行うこともあります。猫にドキシサイクリンを投与する場合は食道炎を起こす場合があるので、予防的に投薬後は錠剤を食道から胃に流す目的でお水を飲ませましょう。