ダクタリ会

症例

猫の膵嚢胞

の膵嚢胞に対しオメンタリゼーション(omentalization)を実施しました。患者さんは10歳の高齢の猫ちゃんです。かかりつけ医より”黄疸の精査”で受診されました。エコー検査で膵臓に低エコー性の嚢胞性病変を認め、CT検査で単一性膵嚢胞と診断。

手術計画

・嚢胞壁の部分切除(Cool Seal使用)
・残存腔に対して大網フラップを作成、嚢胞内に誘導・縫着(omentalization)を計画しました。

治療選択の理由:
・嚢胞内部は液体成分で悪性所見なし
・完全切除による膵臓実質損傷リスクを回避
・排液管理を重視してオメンタリゼーションを選択

術後2週間で元気食欲とも改善し、液体の再貯留も確認されていません。高齢ながら頑張ってくれました。
引き続き、経過観察を継続する予定です。

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