猫伝染性腹膜炎
生後3ヶ月の子猫が発熱と食欲不振を主訴に紹介来院しました。
検査を行うと腹水が貯留し、リンパ節が腫れています。腹水を抜去して検査を行うと、猫伝染性腹膜炎を疑う所見でしたのでPCR検査を行いました。
結果は陽性であり、抗ウイルス薬の投与を開始しています。
新型コロナウイルスに対する薬が開発されたおかげで、数年前までは致死率ほぼ100%の病気が治るようになり非常に嬉しく思います。
猫伝染性腹膜炎は、多くの猫が保有している腸コロナウイルスが突然変異して全身に炎症を起こすことで発症します。そのため感染予防はできず、何らかの症状が出たらすぐに病院を受診することが重要です。