糖尿病合併症(HHS)
高齢の犬が痙攣をしているとのことでかかりつけ病院さんから紹介がありました。
来院時は起立不能、眼振、混迷状態であり、脱水による循環不全も伴っていました。
この患者さんはいわゆる糖尿病性ケトアシドーシスではなく、高浸透圧性高血糖状態(HHS)という稀な合併症を起こしていたため神経症状が強く出てしまっていました。
犬ではこの状態になると死亡率は40%程度、猫では90%程度まで上がります。これはケトシドーシスよりもかなり高い数字です。
治療翌日から徐々に意識は回復し、数日の入院後に退院することができました。