ダクタリ会

症例

股関節脱臼に対するBUSTOR #65

2年前に左側の股関節脱臼によりToggle Rod法で大腿骨頭靭帯を再建したワンコが反対側(右側)を脱臼してしまったとのことで来院されました。BUSTOR(Bullet-Shaped Toggle Rod) バスターにより失われた大腿骨頭靭帯を再建しました。2年前にBUSTORで再建した股関節も良好な機能回復が得られています。バスターは大腿骨頭靭帯を最も解剖学的に近い状態で再建できるテクニックです。しばらく安静が必要ですが、良好な機能回復が期待されます。

BUSTORテクニック: 股関節外側アプローチ、深殿筋切腱

1. 寛骨臼内をDebridementし、大腿骨頭靭帯付着部位にφ2.5mmのビットで骨穴を形成する。
2. 人工靭帯を装着したBUSTORを寛骨臼内に投下し、骨盤腔内で反転させアンカーとする。
3. 2.0mmドリルビットを大腿骨頭の靭帯付着部位から第3転子に向かって骨孔を形成する。
4 .第3転子側から1.9mmのスーチャーパッサーを大腿骨頭に向けて挿入する。
5. スーチャーパッサーを通じて人工靭帯をリレーする。
6. 股関節を数回、可動させることで軟部組織を関節内に巻き込まないようにする。
関節可能な限り関節包は縫合する。
7. 第3転子で人工靭帯を大腿骨を内旋させた状態エンドボタンに通し締結する。

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