ダクタリ会

症例

アナフィラキシーショック

かかりつけの動物病院からショック状態の動物の診断治療をしてほしいと依頼がありました。まだ1歳にもなっていない柴犬ですが、昨日まで元気であったが、朝からぐったりしているとのことです。
前日にマットを齧っていたとのことでしたので異物が疑われていましたが、検査では腸閉塞所見はなく、腹腔内臓器が浮腫を起こしていました。
血液検査では肝酵素値の上昇が見られ、検査所見からはアナフィラキシーショックが疑われました。治療はアドレナリン、輸液、ステロイド剤などを投与し、状態は速やかに回復、翌日の退院時には腹腔内臓器の腫れは完全に引いていました。問題なく回復したものの、アナフィラキシーの原因は不明なままです。再発時にはさらに症状が悪化する可能性がありますので要注意です。

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