ダクタリ会

症例

レッグペルテス病に対する人工骨頭置換術(PHR)

腿骨の付け根の骨(大腿骨頭)が壊死するレッグペルテス病という遺伝性の整形外科疾患があります。トイ・プードルを筆頭にポメラニアン、柴犬、チワワ、ヨークシャーテリア、そのほかのテリア種に好発します。通常は股関節に強い痛みを伴うため外科手術が必要です。現在では以下のような術式が知られています。

1) 大腿骨頭頸部切除術(FHNE)
2) 大腿骨頭回転骨切り術(FHRO)
3) 人工骨頭置換術(PHR):カップレス法
4) 股関節全置換術(THR) などがあります。今回のワンコは人工骨頭置換術(PHR)で対応しました。
近年、小型犬においてもようやく人と同様に人工関節の技術が導入され施術できるようになりました。犬のレッグペルテス病により傷んでしまった骨頭を人工骨頭で置換した例は過去に無く国内で初の患者さんと推測されます。すぐに痛みから解放され運動機能回復が得られることを願っています。FHNEのような積極的なリハビリは必要ありません。

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