ダクタリ会

症例

レッグ・ペルテス病

1歳過ぎの小型のワンコが両後肢をうまく使えなくなっており、筋肉がどんどん落ちてきている。かかりつけの病院でエックス線検査を受けたところペルテスが示唆され、外科的に対応して欲しいとの連絡がありました。触診では両側の大腿部の筋肉が著しく萎縮しており、関節の可動域も減少し、疼痛も伴っていました。ペルテスは85%は左右のどちらかに病変が生じますが、この子のように両側に罹患してしまう事もあります。この問題に対して、大腿骨頭頸部切除術(FHNE)または軟骨温存療法として大腿骨頭回転骨切り術(FHRO)が検討されました。残念ながら、エックス線では両側の骨頭の壊死が進行しているため、温存することはできないと判断されました。そのため、両側同時にFHNEで対応しました。痛み止めを飲みながら根気よくリハビリ(状況により半年から1年)をする事で、除痛効果と機能回復が得られ、元気にお散歩できるようになることを祈っています。

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