ダクタリ会

症例

上腕骨外顆骨折の癒合不全

レンチブルドッグに多く認められる上腕骨外顆骨折の癒合不全(non-union)に対し、肘関節固定術を実施しました。患者さんは国外で骨折を受傷し、その後、約一年間、経過観察されていましたが、骨癒合が得られず、疼痛および機能障害が持続している状態でかかりつけ医より紹介来院されました。フレンチブルドッグでは外顆骨折は発生頻度が高く、さらに癒合不全に移行するリスクも比較的高いことが知られています。本症例においてもnon-unionに至っており、サルベージ手術としての肘関節固定術を選択しました。手術では関節軟骨の完全除去を行い、肘頭骨切り術により術野を確保しました。骨移植として上腕骨から採取した自家海綿骨とβ-TCPを併用しています。内固定には2.7mmチタンロッキングプレートと7本のスクリューを使用し、肘頭は1.6mmチタンワイアーで再固定しました。フレンチブルドッグにおける外顆骨折は、初回治療の質が予後を大きく左右する代表的な疾患の一つです。一方で、適切なサルベージ手術を行うことで、除痛目的で温存は十分に可能であると考えられます。

 
 

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