ダクタリ会

症例

会陰尿道瘻設置術後の狭窄に対する坐骨骨切り尿道瘻設置術

雄猫尿道閉塞に対してPU(会陰尿道瘻設置術)が一般的に行われます。しかし、ごく一部の患者さんにおいて、術部位が再狭窄してしまうこともあります。この病態を解消するために腹腔から恥骨前縁や乳頭に尿道を再建することが行われることもあるようです。しかし、術後の合併症として尿が皮膚に付着し、尿やけを起こしたり、尿路細菌感染による膀胱炎が起こりやすくなると知られています。今回、ウィスコンシン大学で報告された術式を元に、骨骨切りアプローチによる尿路解放術を選択しました。これにより、自力排尿は確保でき、皮膚炎の症状にも困らずスムーズな排尿が可能となりました。日々、獣医療においてもQOL向上のため新しい術式も考案、改良されています。

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