ダクタリ会

症例

先天性心嚢横隔膜ヘルニア

若い猫が、普段はとても元気だけど、遊んだ後などに咳をする。呼吸が早くなる時がある。などの呼吸器症状で主治医を受診しました。エックス線検査の結果、心嚢横隔膜ヘルニアと診断されました。主治医より、外科的な対応のため紹介受診となりました。腹部正中切開の後、心嚢内に逸脱した、肝臓、胆嚢、小腸を腹腔内に戻し、横隔膜を再建しました。術後には、再拡張性肺水腫という病態が発生する可能性があるため、24時間体制で、患者さんを見守ります。幸い、肺水腫の傾向はみられず、5日目に無事に退院となりました。周術期には一時的に低酸素症に陥ったり、二酸化炭素濃度が上昇したりと、不安定な場面もありましたが、小さな体で本当によく頑張ってくれました。これで、普通の子猫としてどんどん大きく成長してくれると思います。本当によかった。

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