ダクタリ会

症例

前十字靭帯断裂に対するMini-タイトロープ変法

15歳に近い高齢犬が前十字靭帯断裂に伴って跛行を呈し、NSAIDsにより経過観察中だがなかなか改善しないとのこと。僧帽弁閉鎖不全症の持病もあるようです。高齢犬とはいえ、まだまだ元気であり、お散歩もさせてあげたいので少しでも症状が改善できるならと主治医よりリクエストがありました。この問題に対して、短時間で行えるタイトロープ法により膝関節を安定化させる事しました。半月板損傷も併発していたため、部分切除も行いました。運動器の問題は突然痛みが生じ、顕著にQOLが低下する場合があります。NSAIDsの投与でも緩和出来ない場合はたとえ高齢犬であっても全身状態に留意しながら外科的なアプローチはQOL向上のための一つの選択肢となります。

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