ダクタリ会

症例

前十字靭帯断裂に対するMini-タイトロープ法

十字靭帯を断裂した高齢の小型犬に手術を検討中とのこと。主治医より相談がありました。ワンコの活動性、性格、体重、年齢、肥満度、パテラなどの併発疾患の有無、成長板、脛骨プラトー角、部分断裂 or 完全断裂、手術に使うインプラントの費用、ご家族が期待する術後のパフォーマンス(アジリティなどを行うアスリートか?)、予想される合併症などを考慮します。今回はご相談の上、Mini-タイトロープ法により膝関節の安定化を行うことになりました。自験において、頑丈な縫合糸とエンドボタンによるシンプルなテクニックは小型犬においても良好な機能回復が得られることが分かっています。術後はしばらくは安静にしていただき専門のスタッフがリハビリテーションを行います。当院ではTPLO、CBLO、CTWO、LSS、タイトロープ法などの術式の中から手術方法を選択できる様にしています。また患者さんの状況に応じてこれらの術式を組み合わせて行う事もあり、ヒアリングを行いながらワンコとご家族のライフスタイルに沿った術式を提示しています。

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