ダクタリ会

症例

前十字靭帯部分断裂に対するCBLO #112

10歳の柴さんが左後肢の跛行が改善しないとのことで主治医から連絡がありました。ファットパッドサイン陽性、関節液検査、CRPなどの所見を元に前十字靭帯部分断裂と仮診断しました。全身麻酔下で関節鏡検査を実施、関節内の中程度の滑膜炎を認め、前十字靭帯の部分断裂を確認しました。
そのまま、脛骨内側面にドーム状骨切り術を行い、近位骨片の前方への回転矯正をし、チタン製2.4マッシュルームプレートで固定しました。前十字靭帯の完全な断裂がなくても初期には滑膜炎、部分断裂などの変化は徐々に進行することから、近年では前十字靭帯疾患と言われるようになってきました。この時点でTPLOやCBLOなどの水平化矯正骨きり術を行えば、前十字靭帯へ機能的なストレスを無くし、完全断裂へ移行することが予防できると言われています。

症例カテゴリー

ページトップへ