ダクタリ会

症例

前十字靱帯断裂に対するCBLO #119

8歳の♀のハスキーさんが前十字靭帯を断裂しているので、外科的に(力学的な安定化術で)対応して欲しい。かかりつけの先生より、連絡がありました。ドロアーサイン、脛骨圧迫試験、膝関節伸展位での半月板クリックが確認されました。触診では内側バトレスが触知されました。関節切開術により内側半月板の部分摘出を実施し、脛骨内側に12mmのドーム状骨きり術を行い、脛骨近位骨片を5.0mm前方へ回転矯正を行いました。仮固定後に脛骨の前方へのスラストが解消されていることを確認し、チタン製2.7mm CBLO ロッキングプレートで固定しました。この手技により、脛骨の機能軸と解剖軸が同一骨軸上に配列されます。また、TTAと同様に立位像において、膝蓋靭帯と脛骨プラトー角が約90°に矯正されます。若干の筋肉の萎縮がありましたが、徐々に機能回復へ向かうことが期待されます。入院中は少し寂しがっていましたが、よく頑張ってくれました。

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