ダクタリ会

症例

大型犬の前十字靭帯断裂に対するCBLO#137

大型犬の前十字靭帯断裂に対してCBLOによる機能的安定化術を計画した。インプラントは3.5 Rita Titanium Locking Plateのジャンボをレイアウトした。脛骨の解剖軸から脛骨骨軸上にCORA(変形中心または回転中心という)を求め、18mmのドーム状骨切り術を行い、近位骨片を前方へ9.3mmの回転矯正を行う。これにより、矯正後は犬が体重をかけた際に、前十字靭帯がなくても脛骨の前方スラストが解消されるため、機能的に安定する膝の角度になる。このワンコのようにTPA=30°の傾斜のきつい症例でも、矯正後の骨接触面積が大きく確保できるのでこの手法のメリットは大きい。また、脛骨粗面骨折の発生リスクもゼロであり、極めて安全な術式と考えられる。

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