ダクタリ会

症例

大腿骨骨折

18歳の超高齢犬さんがアクシデントにより大腿骨を骨折してしまったようです。かかりつけの先生からなんとか整復して欲しいと連絡がありました。エックス線で確認すると全体的に骨密度が低いようです。プレート&ロッド法での整復を計画しました。2.4チタンワイアーを随内釘とし外側より2.0Titanium Locking Plateで固定しました。粉砕骨折部位には治癒促進の目的でβ-TCPとPRP(成長因子を含む自己多血小板血漿)の混合ゲルを移植しました。犬の18歳は人間で換算すると約90歳に相当します。超高齢のため骨の癒合条件は決して良いとは言えませんが、まずは痛みから救済できたことで第一段階はクリアです。超高齢ながら頑張ってくれました。2足歩行のヒトも4足歩行の犬・猫も、今や超高齢化社会に突入しています。何とか骨が治癒し、また歩けるようになることを願っています。

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