ダクタリ会

症例

大腿骨骨頸部骨折

6ヶ月の子犬がソファーからジャンプした際に足を痛めたようです。他救急病院で大腿骨骨頸部の骨折と診断されました。その後、主治医から外科的な整復依頼の連絡がありました。細系の骨頸部に1.4mm、1.2mmのチタン合金ワイアー3本で固定術を行いました。この領域はそれぞれ内側と外側の大腿回旋動脈が重要な栄養血管となっています。大腿骨頭靭帯のからの血液供給は温存されていると思われますが、虚血により骨頸部の骨萎縮などを生じることがあるので注意が必要です。(アップルコアサインと言う。)その場合は人工関節による骨頭と骨頸部の置換術か犬の場合は切除関節形成術(人では行われません)が行われます。しかし、一般的には子犬であるため、十分に治癒が期待できると思います。骨頭や骨頸部の壊死傾向については注意深くモニタリングを行います。

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