ダクタリ会

症例

子犬の膝蓋骨内方脱臼G3

豆柴の子犬膝蓋骨内方脱臼により、跛行を呈しているとのことで主治医の先生より連絡がありました。徒手によると左右のMPL G3の様です。この問題を解決するために、T.T.T.(脛骨粗面移動術)を実施しました。大腿骨の滑車は十分に発達している様です。この手技により、大腿四頭筋〜膝蓋骨〜膝蓋靭帯〜脛骨粗面〜足根関節とアライメント矯正が可能となり、膝蓋骨がしっかりと大腿骨滑車にモーメントを伝え、膝関節の伸展と屈曲が正しい位置で行われます。一般的に手術の予後は極めて良好です。しかし、当面は疼痛管理を行いながら、後療法を計画していきます。

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