ダクタリ会

症例

小型犬の前十字靭帯断裂に対するCBLO #131

膝蓋骨内方脱臼を罹患していたワンコが急に足を使えなくなったとのことで、精査と必要なら手術をしてほしいと主治医の先生から連絡がありました。脛骨圧迫試験、ドロアーサイン、半月板クリックが確認されました。このことから、前十字靭帯完全断裂を併発していることが確定されました。この問題を解決するために、半月板部分摘出、およびCBLOで対応しました。脛骨内側に9mmのラウンドオステオトミーを作成し、近位骨片を2.8mm前方へ回転矯正しました。これにより、体重荷重時に脛骨の前方へのスラストが解消されました。骨固定術には2.0 CBLO Titanium Locking Plateを採用しました。しばらくは安静が必要ですがリハビリを行えば徐々に機能回復が得られます。膝蓋骨内方脱臼を持っているワンコが急に足を使えなくなった場合は積極的に前十字靭帯断裂を疑う必要があります。

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