ダクタリ会

症例

尿道結石による膀胱破裂

2歳、ダルメシアン、去勢雄のワンちゃんが、膀胱破裂の治療のため来院。

食欲不振、元気消失、嘔吐を主訴に動物病院を受診し、腹水貯留の精査のためCT撮影、導尿処置によって尿道閉塞による膀胱破裂と診断されました。

膀胱は顕著に暗赤色~赤色に変色しており、周囲組織との癒着を認めました。膀胱腹側に破裂部位を認め、 膀胱内の結石を摘出、膀胱は血流が確認される部位まで切除し縫合しました。

術後、一般状態は改善し、術後4日目で無事退院しました。

 

尿道閉塞は緊急疾患であり、閉塞が長期に続く場合には、本症例のように膀胱破裂する危険性もあります。特にダルメシアン尿酸アンモニウム結石に罹患しやすいと報告されており、食事療法による再発防止が必要です。

大変な手術でしたがよく乗り越えてくれました。

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