ダクタリ会

症例

心タンポナーデ・腹水貯留

高齢の中型犬が腹部が張ってきたとの主訴で来院しました。
腹部エコー検査では腹水貯留が顕著に見られましたが、心嚢水も重度に貯留しており心タンポナーデの状態になっていました。 心臓の拡張に制限がかかるため両心不全の症状を呈します。
腹水貯留も右心不全が原因でした。

心嚢水(出血性)を抜去した後はとても元気になり、数日後のチェックでは腹水は完全に消失していました。
心嚢水が貯留する原因の多くは悪性腫瘍であり予後はあまり良くなく、緩和ケアを中心に治療を行なっていきます。

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