ダクタリ会

症例

扁桃扁平上皮癌

高齢犬が最近寝ているときに呼吸が止まることがあり精査してほしいと紹介がありました。
異常呼吸音はありませんが、稟告からは咽頭部の何らかの閉塞疾患が疑われます。

麻酔をかけて喉を確認すると、片側の扁桃が硬く腫瘤状になっていました。
病理検査結果は『扁桃扁平上皮癌』であり、悪性度の高い腫瘍です。
有効な抗がん剤は現時点ではありませんが、リンパ節への転移がなければ腫瘤部分の切除により長期間生存できるとの報告もあります。
早期発見が重要です。

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