17歳の猫さんが、家から脱走してしまったようです。発見された際に、右後肢を負傷しているとのことでかかりつけ医を受診しました。右大腿骨粉砕骨折と甲状腺機能亢進症：高齢の猫によく見られる内分泌の病気が確定されました。外科的な対応を希望され、紹介受診となりました。17歳で、甲状腺の病気もあることから、麻酔や侵襲を極力少なくしたいので、今回はMIPO法を選択しました。小さな切開から皮下トンネルを作成し、髄内ピンとプレートにより固定術を行うものです。このMIPO法は粉砕骨折時などによく採用されます。インプラントはTitanium 2.4mmのロッドとプレート、スクリューを使用して固定術を行いました。17歳という年齢ですが、頑張ってくれました。