ダクタリ会

症例

橈尺骨骨折

若いプードルさんがソファーからジャンプ後に足を着けなくなったとの事で、救急で来院されました。エックス線検査で中央部からやや遠位での橈尺骨骨折が確定されました。1.5 コンベンショナルスクリューカスタム橈骨用整復プレートにより固定術を行いました。この骨接合用のプレートは遠位3穴のスクリューピッチと骨折ライン上のブリッジ形状加工がトイ犬種の遠位端骨折にレイアウトしやすいように工夫されています。また、素材は純チタン2種のため基本的に、特別な理由がない限り抜釘を前提としていません。その為、プレートを抜いた後の再骨折のリスクもありません。また、材料力学の観点からインプラント素材のヤング率は110GPaである為、剛性の高いステンレススチール200GPaのインプラントで頻発するストレスシールディング現象の発現リスクも低く抑えられています。インプラントの素材選びもトイ犬種の骨接合術を成功に導く重要な要素であると考えています。

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