ダクタリ会

症例

橈骨固定術

2kgのワンコが橈尺骨骨折をしているので整復して欲しいと主治医の先生から連絡がありました。遠位端でやや斜骨折を呈しています。この骨折に対して1.5 Titanium Locking Plateで固定術を行いました。この部位の骨折にはギプスなどの外固定はお勧めではありません。しっかりとアライメントを整え、強固な骨接合術を行わないと、高い確率で癒合不全(骨がくっつかない)を起こします。一方で固定に用いるステンレス素材のインプラントの剛性が強すぎると華奢なトイ犬種の骨はストレスシールディング(骨がやせてしまう現象)が起こりやすく一見、癒合したようにみえてもインプラントを抜去したあとの再骨折のリスクが高くなります。このような理由から当院では素材の剛性と整復強度のバランスの取れた純チタン2種のインプラントを使用し、特別な理由がなければわざわざ麻酔をしてインプラントの抜去などは行っていません。

症例カテゴリー

ページトップへ