４歳のMIX犬が頻回嘔吐を呈し、消化管閉塞疑いのため紹介来院しました。

超音波検査を行うと胃から十二指腸まで連続する異物所見が得られ、X線検査でも胃内に多量の異物が入っていることがわかります。腸閉塞を起こしているものの本体は胃内にあることが疑われたため、まず内視鏡を行うこととなりました。

内視鏡検査では布製のおもちゃと固い板状の異物が多数確認されました。おもちゃは摘出できたものの硬い異物は食道を損傷する可能性があるため胃切開へと切り替えることになりましたが、無事全ての異物を摘出できています。

もともと多頭飼育崩壊からレスキューされた保護犬で、おそらくすでに異物を食べてしまっていたと思われます。ご自宅に迎えてから慢性的な嘔吐があったとのことでしたが、その症状も消失するでしょう。