ダクタリ会

症例

犬のインスリノーマ

高齢の柴犬が低血糖発作の精査のため紹介来院しました。低血糖を起こす原因は様々ですが、高齢動物であれば腫瘍性疾患の可能性が上位に上がります。この患者さんは対症治療にも反応しにくい重度の低血糖が続き、一時的に脳障害を起こしていました。腹部エコー検査で膵臓に腫瘤病変がみつかり、インスリノーマが疑われる状況でしたのでCT撮影を行いました。
インスリノーマは特徴的なCT像を出すため、CT画像診断によりほぼ診断できます。外科が第一選択ですが、結局は再発・転移を起こしてしまうため緩和治療という位置づけになります。
高齢で手術を希望されない場合はパラディアという抗癌剤が効く可能性があるので試す価値があります。(臨床的有用率66%)

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