ダクタリ会

症例

犬のレッグ・ペルテス病に対する大腿骨頭回転骨切り術(FHRO)

主治医の元でレッグ・ペルテス病(LCPD)と診断されたワンコに軟骨温存療法である大腿骨頭回転骨切り術(FHRO)で対応しました。股関節をCTで確認すると背側の寛骨縁で骨頭の陥没と変形が認められました。一方、腹側領域には正常な軟骨が温存されていることが示唆されました。股関節にアプローチし、骨頭部分を骨切りし、腹側領域の骨頭が体重の荷重を受ける背側の寛骨縁に位置するように約180°回転させ2本のピンで固定しました。関節包を縫縮し、股関節脱臼を予防するために大転子転位術を行いました。骨頭の軟骨損傷が顕著な場合にはこの手技は不適応となり、大腿骨頭頸部切除術(FHNE)あるいは人工関節(THR)で救済する事になります。しばらくは安静にし、徐々にリハビリテーションを計画します

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