ダクタリ会

症例

犬のレッグ・ペルテス病

長期に痛みを抱える整形外科疾患の代表にレッグ・ペルテス病があります。この病気はパピーの社会化に最も重要な時期に痛みを抱えることになるので、しつけトレーニングが上手くできなかったり、臆病な性格になったりします。犬が痛みから攻撃的になり、何度も飼育放棄になった例もあるようです。この病気はエックス線と触診で診断がつくので、レッグ・ペルテス病の存在が判明すれば、除痛と機能回復のために大腿骨頭頸部切除術・大腿骨頭回転骨切り術・股関節全置換術などを検討します。また、人のペルテスの患者さんでは膝の痛みとして受診されることもあるようです。犬も膝の痛みから症状が出るのか?これについては分かっていません。患者さんはバイラテラルのレッグ・ペルテス病と主治医の元で診断されました。(この病気は15%程度の患者さんで両側発病することもあります。)術後は早期にリハビリテーションを行うために、FHNE+PAで対応しています。これで痛みから解放されます。

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