ダクタリ会

症例

犬の急性膵炎

高齢の小型犬が数日前から嘔吐・下痢を繰り返し、消化管イレウス(停滞)が起こっているとの理由で紹介来院しました。
二日前の血液検査では特に何の異常も見られていなかったのですが、来院時は急性腎障害の状態となっており消化器疾患からの脱水が腎不全の原因と考えられます。
腹部エコー検査を行うと消化管が全く動いておらず、膵臓を中心とした上腹部で腹膜炎を示唆する画像を認め、膵特異的リパーゼ検査で陽性と出たため急性膵炎と診断しました。

急性膵炎の重症度は様々であり、通院治療で対処可能なものから、集中治療(静脈輸液、昇圧剤、カテーテルによる経腸栄養補助)が必要なものまであります。特に高齢で心臓病などの基礎疾患があると治療は非常に難しくなります。
今回の患者さんは最初は腎障害を併発し厳しい状態でしたが、6日間の入院治療で自分で食事を取れるまで回復し退院してくれました。

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