犬の肝細胞癌
12歳のチワワ 体重3.2kg 肝臓腫瘤の精査治療を目的に当院を紹介受診された。
エコー及びCT検査にて3D画像のように腫瘤(緑色)は肝臓の外側左葉に発生し、
大きさは最大径6cmであった。大型だが孤立性であり、転移所見も認められなかったため、手術適応
と判断した。またその他肝葉は小型であり、肝臓の低形成が示唆された。
手術アプローチは傍肋骨切開を併用、大出血に備え門脈、肝動脈、胆管にタニケットを設置するプリングル法
を行なった。また肝門部の処理にはTAステープラーを使用した。術後の回復は良好であった。
肝臓腫瘤の精査、手術計画にはCT撮影が必須である。