ダクタリ会

症例

犬の膣脱Type2

初回発情中の若齢犬が膣脱を発症したとのことで緊急で紹介がありました。
膣脱とは膣粘膜が陰部の外に出る状態のことを指し、程度によりType1~3に分けられます。
本当の意味での膣脱(Vaginal prolapse)は出産時に腹部に力が入ることで膣全体が脱出してしまうことなのですが、このタイプはほとんどありません。
今回の症例のように膣粘膜壁の脱出(Vaginal fold prolapse)が起こることがほとんどであり、発情期のエストロジェンの影響で粘膜壁が肥厚することが原因です。
この患者さんは子宮卵巣摘出手術をすぐに行い、1週間後には脱出は改善しました。再発することはありません。

症例カテゴリー

ページトップへ