ダクタリ会

症例

犬の顔面再建術

小型犬が大型犬に吻を噛まれて、上顎と下顎がブラブラになっており、鼻腔が露出しているとのことで緊急で診察して欲しいと主治医から連絡がありました。CTでは鼻骨粉砕骨折、下顎の両側の骨折が確認されました。一般状態は落ち着いていたので、下顎骨の骨折(一部骨欠損)、鼻骨の粉砕骨折をチタン性のロッキングプレートとチタンメッシュで再建しました。骨欠損部位には多血小板フィブリンゲルとB-TCP(リン酸カルシウム)を混合したものを補填し、骨再生を促します。術後は食道カテーテルから栄養補給を行いました。幸い術後、5日目にペースト状の食事が自力菜食が可能となりました。咬傷のため、感染のコントロールと疼痛管理はしばらく継続予定です。

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