ダクタリ会

症例

猫の上腕骨遠位端骨折〜粉砕を伴う顆間骨折〜

さんがお家の階段の吹き抜け部分の2Fから落下したとの事。かかりつけ医で上腕骨遠位端の粉砕骨折が確定されました。なんとか整復欲しいとの事で来院されました。このタイプの骨折は基本的に整復不能の粉砕骨折のカテゴリーに分類されます。予後は要注意です。シェブロン肘頭骨切り術により後方アプローチで術野展開を行います。骨癒合促進目的で自家多血小板フィブリンゲルにβ-TCPの混合物を粉砕部分に移植。機能回復と除痛効果が得られれば予後は良好ですが、粉砕を伴う関節内骨折であることから将来、骨関節症や疼痛に悩まされる様であれば関節固定術も選択肢となります。

症例カテゴリー

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