ダクタリ会

症例

猫の尿管閉塞

10歳の猫ちゃんの尿管閉塞を外科的に対応して欲しいと、主治医のリクエストがあり対応しました。無麻酔CTで結石の位置、大きさ、左右、個数など詳細を確認しました。右の腎盂拡張、尿管拡張、尿管結石が確認されました。顕微鏡下で右の腎盂〜尿管〜膀胱内に尿管ステントを留置しました。尿管結石の影響で広範囲に尿管の上皮に炎症が起こっています。その結果、尿管壁に線維化、狭窄、そして尿管の蠕動運動の機能低下などが起こります。ステントを入れて尿路を確保したので徐々に腎数値も改善してくるでしょう。また術後にはプレドニゾロンを使って尿管の炎症を抑えることも有効です。

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