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症例

猫の甲状腺機能亢進症に対する甲状腺摘出術

齢の猫によく見られる病気に甲状腺機能亢進症があります。診断には注意深い頸部の触診(サイロイドスリップ)、血液検査でT4の上昇があるか?などで診断を行います。治療は日本では内科療法と外科療法が行われています。甲状腺機能亢進症の猫ちゃんに被膜外甲状腺摘出術を行いました。術後の合併症には低Ca血症、ホルネル症候群、喉頭麻痺、声の変化、甲状腺機能低下症、慢性腎機能障害の表面化などが挙げられます。通常、心筋肥大、頻脈、高血圧などが伴っている事があるので手術の前までに治療しておく必要があります。両側摘出した場合は定期的にCaやT4、腎機能のモニタリングが必要です。高齢ながら頑張ってくれました。高齢の猫ちゃんはのどの辺りに触れるしこりがないか?時々、触っておきましょう。まれに甲状腺癌が隠れていることがあるので摘出した臓器は病理検査で調べておきます。

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