ダクタリ会

症例

猫の甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は高齢の猫にはよく認められる疾患です。治療方法としては食事療法(食べれば)、メルカゾールの服用などの
一般的な治療となります。一方でメルカゾールに副作用が出たり、毎日の投薬を嫌がってしまう猫ちゃんがいることも事実です。
投薬ができなければ甲状腺機能亢進症の治療はなかなか難しくなります。その場合は甲状腺切除術も選択肢となります。

どうしても内服が困難。猫との関係も悪くなるし、なんとかならないか?とのご相談。
腫大している左側の甲状腺を摘出することになりました。副甲状腺と甲状腺を切除し、副甲状腺のみ頸部の筋肉内に移植します。
術後は低カルシウム、腎機能、甲状腺機能低下症などに気をつけながらモニターを行なっていきます。

経過は良好で投薬もなくなり、体重も増加してきているとのこと。
クオリティー オブ ライフの向上を目指して。17歳という高齢でしたが頑張ってくれました。

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