ダクタリ会

症例

猫の肝葉切除術(内側左葉)

12歳のスコティッシュホールドが食欲不振とのことでかかりつけ医を受診されました。腹部の超音波検査で肝臓にシコリが発見され、CTによる精査と外科的摘出の相談に来られました。CTでは内側左葉が原発の巨大な肝臓腫瘍が疑われました。開腹しTA30Vで一括切除を行いました。腫瘤サイズはこの子の体にとっては巨大であり、解剖学的な位置関係から胃を圧排しており、食欲不振の原因になります。切除後は食欲も徐々に改善傾向にあるとのこと。病理組織的な検索では低悪性度の肝細胞癌とのことであり、今後は再発などをモニタリングしながら経過観察となります。高齢ながら頑張ってくれました。

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