猫の高エネルギー外傷による脛骨遠位端粉砕骨折の整復依頼がありました。まず、Dowel pinningで骨折部位よりレトログレードで脛骨の長い骨片に3.0φのTitanium Wireを誘導します。その後、遠位の骨片にもWireを誘導。その後、脛骨近位から皮下トンネルを作成し、2.４ Titanium Lockingプレートで脛骨近位をスクリュー固定、プレートを利用して、粉砕部を延長させ、脛骨遠位をコンベンショナルスクリューで骨片を引き寄せ固定。アライメントが決定されたことを確認し、各所をロッキングスクリューで固定。粉砕骨折部位は整復不能であるため、可能な限り吸収糸でプレートに締結。粉砕骨折部位にβ-TCPを埋入し閉鎖。このテクニックの最大のメリットは関節面を痛めないことです。しかし、初期固定強度が落ちるため、プレートを併用することにで固定強度を担保します。