ダクタリ会

症例

猫の腎盂腎炎

猫が尿路結石により排尿障害を起こしており、緊急の手術が必要とのことでご依頼を受けました。検査では右の腎盂・尿管が拡張しており、腎臓内に結石が認められます。鎮静下でCT撮影を行い、右尿管内に1mm程度の小さな石があることを確認できました。通常1mm程度の石であれば内科治療で膀胱へ流れてくれることが多いのですが、注意しなければいけないのは背景疾患です。腎盂穿刺を行い、腎盂尿を採取すると膿のような尿が採取されました。顕微鏡検査を行うと菌(大腸菌)が確認され腎盂腎炎と診断しました。幸い抗生剤が効く菌であり、数日の入院ののちに元気になり退院してくれました。1ヶ月検診でも尿の流れは問題なくかかりつけ医にお戻りいただいています。

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