ダクタリ会

症例

猫の腸閉塞

1歳の猫が一週間前から元気がない、嘔吐をして食欲がないとの主訴でかかりつけの先生から紹介いただきました。
おもちゃを食べたところは見ていないとのことでしたが、症状からは誤食が疑われる状況です。
腹部超音波検査にて十二指腸内に異物所見、胃〜十二指腸で消化管内容液の停滞所見を認めました。

重度の脱水を呈していたため輸液治療を行なって状態を改善させたのち、開腹手術を行いました。
十二指腸にはゴムの破片のようなものが閉塞していましたが、幸い腸穿孔や壊死は起きておらず腸切開のみで手術は終えました。術後も食欲は十分にあり無事退院となっています。

飼い主さんの見えないところで異物を飲んでしまうことは珍しくなく、猫の場合腸閉塞を起こしてから来院することがほとんどです。なるべく口にしないように気をつけるのはもちろんのこと、消化器症状が出たら脱水・ひどいと腹膜炎を起こすこともありますので早めの受診を心がけましょう。

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